【ADHD・発達障害・定型発達】子供の上手な褒め方について考えてみた。
上手な褒め方ってどんな褒め方でしょうか?
子供のみならず人であるのならば褒め方ることは大事なことです。
「あなたに関心があります。評価しています。そして信頼しています。」という気持ちの表れだから。
好きな人に対して人はいつの間にかこの「褒め」というのはやっています。
「いつも素敵ですねー!」とか、「それどうやってやるんですか?」とか「私もやってみます!」とか。
そういう言葉を言われると人はとてもうれしいもの。
そう考えれば子供に対しても「褒める」ということはその言葉以上に色々なことを伝えることができると考えています。
上手な褒め方を考えてみる
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心から褒める
大切なのはお世辞を言うのではなく、褒めること。
子供でも結構ウソは見抜けるものです。
特に褒めること自体が少ないと自覚がある場合は、その褒めのハードルを大人側が年齢やその子の特性に応じて少しだけ下げておくことが大切だと思います。
そして、他の子が出来るのにうちの子は出来ないから叱る、褒めないのではなく、うちの子が出来なかったことを出来るようになったという小さなアクションを見逃さずに褒めること。
うちの場合はその日の子供のテンションに応じてサラッと褒めたり、すごーい!と盛り上げたり工夫しながら褒めています。
テンションによってはその褒めが恥ずかしいらしく、悪い行動のきっかけになったりもあるので…結構さじ加減が肝心です。
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定着するまで、その行動を見逃さずに褒める
時々褒めるのではなくて、毎回褒める。
皿を下げてくれたら、それが当たり前になるまで褒める。
「お皿下げてくれるの?お母さん、助かるー!ありがとね!」
当たり前になっても褒め続けて、ほぼ定着したら「ありがとう!」だけいう。
ここには「良いことをちゃんと見てますよ」「感謝していますよ」「よく気がつきましたね」「協力(お手伝い)できたね」「相手の気持ちを考えられたね」「お片付けできたね」いろんなメッセージがこもっています。
これには子供の気持ちを高めてキープし、その良い行動を無意識に続けられる状況をつくる目的があります。
自転車の補助輪を外す時に似ていますね。
練習する⇒乗れるようになる⇒上手に運転出来るようになる⇒無意識に上手に乗れるようになる
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信頼関係のある人、一番親しい大人に褒めてもらう
いつも当たり前のようにいて、特別な対応をしているわけでもない人に褒められることには大きな価値があると思います。
例えば知らない人に「あなた凄いね!」といわれるよりも、家族に「あなた凄いね!」と言われたほうが質が高い気がしませんか?
一般的には身近な人のほうが厳しい評価をしがちですから、その人が自分を認めてくれるというのはとても大きな意味があると思います。
祖父母や先生に褒めてほしい場合は、私が「ジャイアン君、こんなこと出来るんですよ!見てあげてください!」といかにもな感じのパスを出したりもします。
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結果ではなく過程を褒める
特にADHDや発達障害の子は定型の子に比べて出来ないことが目立つことがあります。
たとえばあの子は数字が書けるのに、うちの子はかけないし、読めないとか。
そういう時は生活の中の至るシーンでそれに興味を持ったことを細かく褒めていきます。
うちの場合、時計をみていたら「いろんな数字あるけど好きなのある?」「上の!もっと右の!」とか教えてくれるので「これは3だよ。興味持ったことが素晴らしい~」とかいう感じに。
着替えが出来なければ、シャツだけ、パンツだけはければ「じゅうぶん頑張ったよ」って感じにしたり、パンツがうまくはけなくて癇癪を起しても、「頑張って偉かったじゃない!」って褒めたりしています。
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褒めを分解してみる
無事にお出かけをして帰ってくるという目標があった場合、それを全て完璧にこなすことは子供にとって難易度がかなり高いと思います。
出かける前であればご飯を食べること、歯磨きをすること、顔を洗うこと、着替えをすること…とたくさんの過程があります。
出かけるときには靴をはく、車に乗り込むまで指示に従う…
出かけ先ではルールを守る、指示に従う…
帰るまでにきちんと一人で歩く、ジュースはおうちに帰るまで我慢…などなど
分解すると褒めポイントがたくさんあります。
その子に応じて何個くらい出来ればいいか!みたいなハードルを設定しておくと「うちの子結構頑張ったかも」って親側も思えてきます。
特にお出かけするとパパママも疲れるので、イライラしたりするかもですが、子も親も「お出かけは辛かった」で終わらせないために、「お出かけしたときアレとコレとソレが出来てた!」と考えるようにして、お出かけのモチベーションも維持すると良いかなと思います。
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子供に合わせたご褒美(報酬)を設定する
言われたことがスムーズにできない子にはやっぱりご褒美という目標はわかりやすいと思います。
そして折をみて少しずつ報酬を減らし、他の目標へ本来の報酬をすり替えるようにしています。
うちはグミ大好きっ子なので、褒美(報酬)は基本グミ1粒にしています。
最初はアンパンマングミ1袋(8コ入り?)だったのですが、単価が高いのと、ぷくぷくしてきていかん!となりました。
で、途中からグミ一袋(小さいの50粒くらい?)を購入し、渡しました。
その中から好きな味を〇粒選んでいいよと。
選ぶ楽しさ、たくさんあるカラフルなグミの粒を見せることで、「アンパンマンのじゃなきゃやだ!少ない!」みたいにごねることなくうまくいきました。ただラッキーだったのかもしれませんが、子供へのパフォーマンスは大事ですね。
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叱るときのシメは褒めるで終わる
叱るときやっぱりあります。
特にうちの子みたいなのは一日の7割叱りたい勢いです。…ほんと辛(笑)。
でも出来るだけ叱るの最後は褒めるで終わるようにしています。
全部が全部ではないですが、例えば私を蹴ると叱りますが、このあとなんやかんやありまして…最後に「ごめんね」ができたら、「ごめんねできて偉かったね。痛いか蹴らないでね。」と伝えます。
そのまま逃げて他の悪いコト⇒他の悪いコト⇒他の悪いコト⇒…となるとそうもいかないときがありますが、問題を解決する意思を見せた時には褒めるようにしています。
「失敗したあとどうやって取り戻すか?」を考えるきっかけになると思うのでこれは結構大切にしています。
ADHDや発達障害にかかわらず、定型発達のコにも結構効果的なんじゃないかなって思います。
何気なく行う「褒め」も意識しながら行うことで、凄く子供がのびたり、理解したりすることもあると実感したのでこの辺りを意識すると違うかなと思います。
ご参考にどうぞ!